不動産投資用の物件を購入する場合、不動産会社を通して物件を探すことになるでしょう。そのため、不動産投資を成功させられるか否かは、不動産会社選びがカギを握っているといっても過言ではありません。

では、どのような不動産会社を選べばよいのでしょうか? 今回は良い不動産会社を見極めるための8つの条件をご紹介します。

①“お客さま目線”で物件を選んでくれる

顧客の目線で物件を紹介してくれる不動産会社を利用するようにしましょう。

顧客の目線で物件選びをしてくれる会社とは、どのような会社でしょうか? それは顧客の年齢や年収、貯蓄額などの属性を総合的に考慮して、「このお客さまにはどういう物件が向いているのか」という視点から、顧客の状況に合った物件を紹介してくれる会社です。

②顧客の状況をよく理解せずに物件をすすめてくる不動産会社は避ける

顧客の年収や貯蓄額、年齢などの情報を把握する前から具体的な物件をすすめてくる不動産会社は、あまりおすすめできません。「手元に残っている物件を早く売ってしまいたい」など、自社の目先の利益を重視し、不動産会社が有利になるように販売しようと考えている可能性があります。

③リピーターが多く、良い口コミが多い

リピーターが多い会社や、インターネット上で良い口コミが多い不動産会社は、顧客の満足度が高い会社であると判断できます。顧客の状況を考慮して、それぞれに合った不動産投資用の物件を紹介してくれるでしょう。リピーターがどれくらいいるのかは、不動産会社に聞けば教えてくれるはずなので、一度確認することをおすすめします。

④投資物件の将来を想定できている

現況だけをアピールする会社は利用しない方がよい

不動産投資用物件の購入を不動産会社に相談した場合、物件ごとのメリットを教えてもらえます。しかし、現況として空室が少ない物件、出にくいエリアであることや現在の利回りが高いことなど、今現在のメリットのみを強くアピールしてくる不動産会社はあまりおすすめできません。

不動産は時間が経つと劣化し、周辺の状況も変化していくため、不動産の価値も変化します。不動産投資は長期的な目線で見ることも大切な成功のポイントなので、不動産や周辺の状況について、将来的にどのように変化するのかを教えてくれる不動産会社を利用するようにしましょう。

不動産投資のリスク・失敗談を教えてくれる

不動産投資をはじめる際に一番気になるのが、失敗してしまうリスクでしょう。

優良な不動産会社は現在の状況やメリットだけではなく、将来的なリスクや、失敗例などを教えてくれます。失敗例から学び、リスクを避けることで成功に近づけるのですから、顧客としても安心することができます。現況のメリットのみを強く主張する不動産会社は避けた方がよいでしょう。

不動産投資を成功させるために必要な「長期的な視点」とは

不動産投資をする目的は、安定的な家賃収入を得ることです。なかには「最初の5年間は家賃収入が順調だったのに、空室が続いて最終的には失敗した」という人もいれば「毎月の収支は赤字続きだけど、立地が良くて将来的に高い価値が見込める」といったケースもあります。

前者のケースは、安易に次の入居者がなかなか決まらないような物件に投資してしまったことが失敗につながったといえるでしょう。物件の購入前には、じっくりと物件の良し悪しを多角的に判断する必要があり、現時点でよい物件だとしても、10年後はどうか、20年後はどうかといった長期的な視点でシュミレーションしてみてください。

物件の立地はもちろんですが、共用部分が入居したくなるような管理状態になっているかなどを総合的に判断すること。長期的に価値が維持される、資産価値の高い物件を見つけることが不動産投資を成功させるポイントです。

詳しくはこちら|不動産投資を成功させるために必要な「長期的な視点」を知ろう

⑤無料で相談会やセミナーを開催している

不動産投資を開始する際の不安の要因は、知識が十分でないのに多額の資金を投入して物件を購入するという点にあるでしょう。

不動産投資用の物件購入は、安い買い物ではありません。不安を抱えたまま、すすめられるままに不動産を購入した場合、思ったように資産を形成することができずに不動産投資が失敗に終わってしまう可能性もあります。そのため、不動産投資を開始する前に、不動産の選び方や投資を成功させるための方法などの知識をできるだけ得ておいた方がよいでしょう。

定期的な無料相談会や不動産投資のセミナーを開催している会社を利用することで、疑問や不安な点を質問することができます。

例えば、物件の購入はどのような視点で捉えて判断するべきなのか、また、もし具体的に検討をはじめている物件がある場合には、その物件には具体的にどのようなメリットとデメリットがあるのか、明確な理由と共に教えてもらいましょう。疑問が解決していくとともに、あなたの不動産投資の知識は確かなものになっていくはずです。

⑥物件購入後の対応が万全

不動産投資は物件の購入がゴールではない

不動産投資を開始する場合、物件の購入はゴールではありません。

購入した不動産会社に賃貸(入居者)管理や建物管理を委託するケースが多く見受けられますが、募集家賃の設定や定期的な建物のメンテナンス、物件周辺状況の変化への対応など、購入後のフォローもしっかりとしてくれる会社を選ぶ必要があります。

物件の管理やメンテナンス、オーナーへのフォローがしっかりしていない会社を利用すると、ずさんな管理によって賃貸物件としての資産価値が下がったり、入居者がなかなか見つからなかったり、勝手に家賃を下げられるなど、損をしてしまうことがあるので注意が必要です。

「不動産投資は楽」と主張する会社は注意

「不動産投資は、物件を購入して管理を委託してしまえば何もせずに家賃収入を得ることができるので、楽」というアピールをする不動産会社には、注意しましょう。「とりあえず、物件を購入してほしい!」というケースであることも多く、購入後のフォローは充実していない可能性があります。

購入後の収支シミュレーション、借入をどれくらいするべきなのか、注意するべき点はどこなのかといった点をきちんと説明してくれる不動産会社を選ぶようにしましょう。

⑦物件の販売から管理までしてくれる

物件の販売だけではなく、購入後に賃貸管理までしてくれる不動産会社の利用をおすすめします。

販売会社と賃貸管理会社が別の場合、オーナーは販売会社とは全く別の管理会社と賃貸管理契約を結ばなければいけません。賃貸管理会社の中には一定の手数料を受け取って、入居状況により手数料が変わらない管理契約を結ぶこともあり、管理会社が入居率を上げるための対策を十分に取ってくれないケースがあります。しかし、販売会社やその関連会社が物件の管理までを一括で行う場合、入居率を高めることで顧客満足度が上がり、リピート購入につながることもあるため、販売会社と関連会社は一体となって空室が出たときの対応を充実させているケースが多いです。

販売会社、オーナー双方のメリットにつながるため、賃貸管理を行っている、もしくは関連会社が賃貸管理を行っている不動産会社を選ぶとよいでしょう。

⑧信頼できる担当者がいる

不動産会社を選ぶ際のポイントや注意点について触れましたが、不動産会社を選ぶことと同様、物件を紹介してくれる担当者も信頼できる人を選ぶことが大切です。

信頼できるのはもちろんのこと、自分の年収や年齢、貯蓄などについて理解してくれていること、迅速な対応を取ってくれること、融資を受ける金融機関と良い関係を築いていることなど、安心して不動産投資について任せることができる担当者であることが望ましいでしょう。

不動産投資に強い会社を利用していても、担当者が信頼できない場合は、不安が募る一方です。担当者に満足できない場合は「他の担当者に変更してほしい」と正直に伝えることも大切です。

パートナーになってくれる不動産会社の見つけ方

最後に、8つの条件に当てはまる、もしくは8つとはいわずとも複数当てはまる、良い不動産会社の見つけ方をご紹介します。

「検索する」という行為が日常生活になった今、「自分で調べる」行動は、必要不可欠です。

例えば、「不動産投資 不動産会社 評判」といった、「不動産投資」と「不動産会社」を掛け合わせた言葉で、検索してください。その会社の何かしらの口コミや不動産会社の口コミサイトがヒットするはずです。加えて、「Yahoo!知恵袋」などの口コミ・レビューサイトでも関連のキーワードを検索し、隅々まで徹底的に口コミ収集をしましょう。そして、良い口コミを見つけたら、それらをノートやパソコンのメモにどんどん残していきます。

一定数溜まったら、自分の住んでいるエリアや不動産投資の種類などの観点からふるいにかけ、取捨選択をします。その結果残った不動産会社に足を運んだり問い合わせをしてみたりしてください(1社ではなく、複数社リストアップすると万全です)。もし、その会社がセミナーや相談会を開催していたら、一度、参加してみることをおすすめします。

大事なことは、「調べて終わり」ではなく、実際に不動産会社まで足を運んで、“生の情報”を仕入れることです。同時に、不動産会社に全てをゆだねる姿勢ではなく、自分自身も不動産投資の知識を身につけて、不動産会社探しをするようにしましょう。あくまで不動産会社はパートナー。不動産投資のオーナーは、あなた自身なのです。

知識は力なり! 不動産投資の勉強をしよう

「不動産投資のリスク・失敗談を教えてくれる」の項でも前述したとおり、良い不動産会社をパートナーに選ぶためには自分自身の知識も身につけることが大切です。具体的には次の2つの視点で不動産投資の勉強を実践してみましょう。

1つめは、不動産関係の規制緩和や再開発計画のあるエリアなど“日本の不動産投資が今どういった動きをしているのか”という全体的な視点の情報を得るための勉強です。不動産投資に関するテーマで書かれた書籍を読んだり、読んでわからなかったことはインターネットで情報を補完します。総務省統計局のような公的機関の各市区町村のWEBページには、不動産投資に有益な人口密度などのさまざまな統計データが掲載されています。さらに、不動産会社が主催するセミナーや勉強会でわからないことを質問してもよいでしょう。

2つめは、個別の状況を示した情報を得るための勉強です。1つめの勉強方法で投資したい不動産の大まかな条件を固めたら、次にどのエリアの物件で価格はいくらという条件を具体的に設定してみます。その後、設定した条件で実際に物件を探してみるのです。あたりをつけた物件は、必ず現地へ足を運んで現地調査を行います。購入前には仲介する不動産会社の口コミ情報も目を通しておくとよいでしょう。

このように、2つの視点で不動産投資の勉強を行えば効率的に情報収集ができるはずです。

詳しくはこちら|不動産投資で穴場物件を見つけるための、効率的かつ効果的な情報収集術