意外と知られていない、アパート経営とマンションの違い。どちらも「東京23区内・駅近」という条件のもと、3つの視点で比較してみましょう。

一般的に借入額が大きくなるのは?

アパートです。これは、土地の持ち分が理由です。

マンション経営では、狭い敷地面積を大勢のオーナーが少しずつ所有しているため、1人あたりの持ち分比率はわずかなものとなっています。一方のアパート経営は、敷地面積が広い上、所有者は自分一人しかいません。さらに、「都内で駅近」という好立地になると、なおさら土地価格が高騰します。

以上のことから、アパート経営の方がより借入額が大きくなる可能性が高いと考えられます。

修繕費の負担が大きくなる可能性が高いのは?

アパートです。まず、耐用年数が違います。

一概に、数字だけで判断できることではありませんが、木造アパートの耐用年数が22年であるのに対し、鉄筋コンクリート造マンションの耐用年数は、47年です。どちらもメンテナンスをしながら資産性を保ち続ける必要はありますが、大規模修繕などを考えると、前者の負担が大きくなると予想されます。

また、アパート経営は1棟を1人で所有しているため、全て自分一人で修繕費を捻出しなければなりませんが、マンション経営では1棟の修繕に対して、その他大勢のオーナーと修繕費を分担できるのも、修繕費の負担が軽くなる理由の1つです。

完済時の収益が多いのは?

アパートです。平均的な東京都内のマンション・アパートの賃料で比較すると、次のような結果になります(月々管理費などを加味しない場合)。

  • アパート1棟6部屋×賃料7万円=42万/月
  • マンション1部屋×賃料10万円=10万円/月

借入額が大きくなる点もありますが、戸数を複数所有している分、完済時の収益は大きくなります。

収益が大きいからアパート経営の方が優れている……わけではない

経営時、主なポイントになる3点に絞って比較してみましたが、アパート経営の方が、借入額などの支出は多いものの、収益も大きくなるという予想ができました。ただ、今回取り上げていない「場所に関する分散リスクヘッジ」の問題など、比較しなければならない項目はたくさんあります。また、土地を所有しているなど、オーナーになる人の状況によっても、手法は異なるでしょう。

マンション・アパート問わず「立地」や「管理会社」を重要視することも、忘れてはいけません。自分の状況や投資の目的を明確にし、最適な方法を探してみましょう。