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初心者におすすめの投資5選!それぞれのメリット・デメリットも解説
昨今の日本において、少子高齢化により高齢者を支える現役世代が減少していることから、年金制度に不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
年金をもらえなくなるということはないかもしれませんが、今後も少子高齢化が進むことが予想されますので、老後の生活資金はある程度自力で確保できるように準備をしておいた方が安心でしょう。
老後の生活資金を確保するための手段の1つとして「投資」という方法があります。
そこで今回は、初心者におすすめしたい投資の種類をいくつか紹介します。
それぞれのメリット・デメリットについても解説しますので、将来の資産形成に興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
投資とは
投資とは、将来的な利益を見込んで現在持っているお金を投じることをいいます。
たとえばA社の株式を購入する「株式投資」を考えてみましょう。
A社は投じられた資金を元に事業に取り組みます。
事業で利益が出れば、株主は利益の一部を配当金として受け取ることができます。
A社の企業価値が上がれば、株価の値上がりも期待できるでしょう。
投資は、お金を蓄える「貯蓄」とは異なる資産形成方法なのです。
投資の種類
投資を始める前に、どのような種類の投資があるかを知ることが大切です。
投資に興味はあるものの、初心者にはハードルが高くて挑戦しにくいのでは?と思っている方も多いのではないでしょうか。
実際、株式会社グローバル・リンク・マネジメントが行った「未婚者の将来設計に関する意識調査」によると、「将来に不安を感じる」と答えた人が約8割いるのに対し、「現在将来設計にあたり準備や対策をしていない」と回答した人は約6割いるという結果になっています。
【出典:グローバル・リンク・マネジメント調べ】
この章では投資の種類について解説します。
リスクとリターンの大きさ別に紹介しますので、投資に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
ローリスク・ローリターン
まずは、ローリスク・ローリターンの投資について紹介します。
定期預金
定期預金は、お金を預けてから一定期間引き出すことのできない預金方法のことをいいます。
自由にお金の出し入れができる普通預金よりも高い金利が設定されているのが一般的です。
定期預金は預入期間(満期日)を選ぶことができます。
金融機関によって用意されている期間は異なりますが、数か月といった短期間のものから10年超の長期間のものまで存在します。
定期預金は基本的に元本割れすることがないのでリスクは小さいのですが、他の投資方法と比較すると金利はあまり高くないことからリターンも小さいです。
また、満期を迎える前に引き出す場合は解約手数料などが発生する場合もあるので注意しましょう。
債券(国債)
債券とは、国・地方公共団体などが資金調達のために発行する有価証券のことをいいますが、ここでは国債についてご説明します。
国債は利息・利払日・償還日などの条件が決められていて、保有していれば利払日に利息が支払われ、償還日には額面金額が受け取れます。
国債は利息や償還日・額面金額があらかじめ決まっているため、リスクが小さいことが特長です。
なお、償還日を迎える前の国債を売買することも可能ですが、中途換金調整額が差し引かれることで額面金額より低くなることもあるので注意が必要です。
ミドルリスク・ミドルリターン
ここでは、ミドルリスク・ミドルリターンの投資について紹介します。
投資信託
投資信託とは、多数の投資家から集めた資金を専門家が運用する金融商品のことをいいます。
運用された結果によって、投資家には投資額に応じた運用成果が分配される仕組みです。
投資信託は数百円といった少ない金額からでも購入することができます。
そのため、少ない資金でも債券・株式・不動産などに分散して投資できることがメリットの1つです。
また、投資信託は専門家が運用するので、金融や経済の知識がない人でも始めやすいことも特長だといえるでしょう。
ただし、投資信託は元本が保証されていません。
運用成果によっては元本を下回る可能性がありますので、きちんと検討した上で商品を選ぶことをおすすめします。
株式投資
株式投資とは、企業が発行した株式を購入して、値上がり益や配当金、株主優待といった利益を享受する投資のことをいいます。
株式投資では、信用売りなどの場合を除き、株価が安い時に購入して高い時に売却すれば、差額が利益になります。
企業が利益を出せば、株主に配当金として利益を分配することもあります。
また、自社製品などを株主に還元する株主優待制度のある企業があることも、株式投資の魅力といえるでしょう。
ただし、株価が下落したり、企業が倒産したりすると、投資した資金を失ってしまうリスクがあります。
また、業績によっては配当金が減配となったり、株主優待制度がなくなったりすることも考えられるでしょう。
株式投資を行う場合は、さまざまなリスクを考慮した上で取引するようにしましょう。
不動産投資
不動産投資とは、所有している不動産を貸し出し、家賃収入を得る投資のことを指します。
不動産投資における最大の魅力は、入居者からの家賃収入でしょう。
また、煩雑な管理業務を専門の管理会社に委託することで、少ない手間で運用することが可能です。
場合によっては不動産の売却益も期待できるでしょう。
しかし、不動産投資には空室リスクや災害リスクといったさまざまなリスクや、すぐに換金できないといったデメリットがあります。
そのため、不動産投資を始める前に、購入する物件を見極めるための知識を身に付けることや、信頼できる不動産会社を探すなどしっかり準備を行うことが重要だといえるでしょう。
ハイリスク・ハイリターン
ここでは、ハイリスク・ハイリターンの投資について紹介します。
投資においては、リスクとリターンには密接な関係性があります。
大きなリターンを得られる可能性のある投資は、同時に大きなリスクも抱えているのです。
投資を考える際は、リターンだけでなく、リスクについても理解しておくことが大切だといえるでしょう。
FX
FXは外国為替証拠金取引のことで、外国の通貨を売買して利益を得る手法の投資です。
FXは基本的に、為替レートが安い時に購入し、高い時に売却することで、利益を得ることができます。
為替レートは常に変動していますから、短期間で大きな利益を得られる可能性もあれば、大きな損失を出してしまう可能性もあるのです。
FXを行う場合は、リスクについて十分理解した上で、投資金額の上限を決めるなど自分なりのルール作ってから投資を始めることをおすすめします。
仮想通貨(暗号資産)
仮想通貨(暗号資産)とは、主にインターネット上での送金・決済に利用される電子データのみでやり取りされる資産のことをいいます。
仮想通貨は安い手数料で送金できることや、両替をすることなく外国で利用できることなどがメリットとして挙げられます。
仮想通貨は価格変動が大きいので、短期間で大きな利益を得られる可能性ある一方、暴落により大きな損失を被る可能性もあります。
投資として仮想通貨を取引する場合は、ご自身のリスク許容度を把握した上で行うとよいでしょう。
初心者におすすめの投資
上記で紹介したように、投資にはさまざまな種類が存在します。
これから投資を始めようと検討している初心者の方の中には、どのような投資方法を選んだらよいのか悩んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
そこで、この章では初心者におすすめしたい投資を厳選して紹介します。
メリットとデメリット、それぞれの特徴と注意点について詳しく解説していますので、投資や資産形成に興味のある人は、ぜひ参考にしてみてください。
初心者におすすめの投資3選
まずは投資初心者の方におすすめする「不動産投資」「株式投資」「投資信託」の主なメリットとデメリットをまとめてみました。
では、それぞれの特徴や注意点について詳しく見ていきましょう。
不動産投資
まず初めに、投資初心者におすすめしたいのは、不動産投資です。
不動産投資は、ミドルリスク・ミドルリターンの代表的な投資です。
特に長期的な資産形成を考えている人におすすめです。
不動産投資の特徴
不動産投資における大きな特徴は、長期に渡って家賃収入を得られることでしょう。
さらに、管理業務を管理会社に委託することで、あまり手間をかけずに運用することが可能です。
そのため、仕事などが忙しい会社員の方でも取り組みやすいことも特徴の1つです。
また、他の金融資産と違い、不動産はインフレリスクにも強いといわれています。
さらに、団体生命保険を利用することで生命保険と同様の効果を得ることも可能です。
不動産投資の注意点
不動産投資の注意点として、空室リスクの存在が挙げられます。
不動産投資は入居者から回収する家賃が主な収入源になるので、入居者がいなければ収入は得られません。
また、不動産という性質上、すぐに現金化することは難しいことも注意すべき点です。
金額が大きいので、売却するまでに長期間かかることも珍しくありません。
不動産投資では、物件選びが非常に重要です。
初心者の方は、不動産投資会社が主催するセミナーに参加するなどをして、情報を得ることから始めてみましょう。
不動産投資がおすすめの人
不動産投資は長期的な資産形成を目的としている人におすすめです。
大きな収益を得られるようになるまでには時間がかかりますが、一定の収入を得られることが魅力の投資です。
老後資金の形成を目的としているなど、時間をかけて資産形成を行いたい人は、不動産投資を検討してみましょう。
株式投資
次に、株式投資の特徴と注意点について解説します。
株式投資の特徴
株式投資では、購入時の株価よりも高くなった時に売却すれば、値上がりした差分が利益となります。
株式投資の特徴としては、このような売却益が見込めることが挙げられるでしょう。
また、株式の保有数などに応じて受け取れる配当金や株主優待も魅力の1つです。
配当金の高い株を保有して資産を増やしたり、株主優待を利用して節約したりする戦略も考えられるでしょう。
株式投資の注意点
株式投資では、100株単位での売買が基本とされているため、ある程度の資金力が必要です。
1株2,000円の銘柄を購入するためには、最低でも20万円必要だということです。
さらに、株式投資は元本が保証されていません。
保有している株式が高騰して利益を得られる可能性もありますが、暴落して大きな損失を被る可能性もあるのです。
株式投資では、売却益と配当のどちらを主軸に置いた戦略をとるかによってもリスク・リターンの大きさが変わります。
いずれにせよ、株式投資で利益を得るためには企業の業績や業界全体の流れなどの分析が必要ですから、初心者向け投資の中では比較的難易度が高い投資であるといえるでしょう。
株式投資がおすすめの人
リスクがあっても比較的短い期間で大きな利益を得たい人や、企業分析が得意で売買のタイミングをご自身で判断できる人、配当金や株主優待に興味のある人には、株式投資がおすすめです。
投資信託
最後におすすめしたい投資は、投資信託です。
ここでは、投資信託の特徴と注意点について紹介します。
投資信託の特徴
投資信託における特徴の1つが、少額からでも購入できることです。
100円から購入できたり、ポイントで購入できたりするものもあるので、初心者でも気軽に始めやすいでしょう。
さらに、国内外の債券・株式などに少額で分散投資ができることも魅力だといえます。
投資信託は運用方針に沿ってプロが運用していますので、金融や経済などの知識があまりない人でも始めやすいでしょう。
投資信託の注意点
投資信託は元本が保証されていません。
銀行にお金を預ける「貯金」とは異なりますので注意が必要です。
また、信託報酬などの手数料がかかることも念頭に置いておきましょう。
投資信託がおすすめの人
貯めたポイントや少額から投資を始めてみたい人は、投資信託がおすすめです。
また、少額で分散投資をしたい人にも投資信託が向いているといえるでしょう。
節税効果のある制度
前章で初心者の方におすすめの投資を紹介しましたが、併せて検討したい節税効果のある制度を紹介します。
iDeCo
投資初心者の方にはiDeCoの活用もおすすめです。
iDeCoは投資ではなく制度の1つです。
掛金が全額所得控除になるので、自営業の人・会社員の人どちらにも節税効果があります。
また、運用益が非課税であることも魅力の1つです。iDeCoにはこのような税制優遇があることがメリットだといえるでしょう。
ただし、iDeCoで運用している資金は、原則として60歳まで引き出すことができません。
また、iDeCoは投資信託商品を選んで運用する場合には元本割れリスクがありますので注意しましょう。
NISA・つみたてNISA
もう1つ、投資初心者の方にお勧めしたい制度として、NISAとつみたてNISAをご紹介します。
いずれも、売却益や配当益が一定期間非課税になる期間が設けられていることが特長です。
ただし、iDeCoと同様に投資信託商品を選んで運用する場合には元本割れリスクがありますので注意しましょう。
NISA・つみたてNISAの概要は次の表をご覧ください。
NISA | つみたてNISA | |
---|---|---|
非課税投資期間 | 最長5年 | 最長20年 |
年間投資可能額 | 120万円 | 40万円 |
投資対象 | 株式・ETF・REIT・投資信託など幅広い金融商品 | 積立投資のできる投資信託など |
おすすめの人 | 短期集中的に利益を出したい
ある程度まとまった額の投資をしたい |
長期的な資産形成を目的としている
少額から投資をしたい |
初心者が投資を行う際の注意点
投資は預貯金とは違い、原則として元本が保証されていません。
そのため、リターンの裏側には必ずリスクが付き物です。
全資産を投資にまわすのではなく、生活のための資金を確保した上で、余剰資金を利用して始めるようにしましょう。
また、投資の世界に「絶対」はありません。
さまざまなリスクに対策するためにも、ある程度自分で判断できるような知識や情報を手に入れるとよいでしょう。
まとめ
投資初心者が老後の生活資金として、将来のための、ミドルリスク・ミドルリターンの投資方法がおすすめです。
ローリスク・ローリターンではリスクが少ないもののあまりリターンが期待できず、ハイリスク・ハイリターンは長期的な資産形成に向いていないからです。
今回紹介したように、どのような投資の種類にも必ずメリット・デメリットの両面があります。
きちんとリスク対策を行うことが、上手に資産形成をする近道になるといえるでしょう。
併せて、iDeCoやNISA・つみたてNISAといった税制優遇制度も活用することをおすすめします。
老後の備えや新たな収入源の確保を目的として、不動産投資を始める方が増えてきました。
もしあなたが不動産投資を検討しているのであれば、まずは東証プライム市場上場企業のグローバル・リンク・マネジメントに資料請求をしてみませんか?
以下のような方には特におすすめです。
・不動産投資を始めようと思っているが、会社や物件の選び方が分からない
・老後2,000万円問題など、将来の備えに不安がある
・資産運用を始めてみたいが、自分にとって最適な投資が分からない
・iDeCo・NISAだけで本当に良いか不安である
・貯金はないが、生命保険に3万円以上に払っている
資料請求をしてただいた方の約半数が不動産投資初心者です。
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監修:小泉 由貴乃(レイビー編集長)
管理業務主任者、マンション管理士、3級ファイナンシャル・プランニング技能士